FastAPIのメタデータとドキュメンテーションURL

FastAPIは、Pythonの高速な(高性能)、Webフレームワークで、APIの作成に最適です。FastAPIは、Python 3.6以降の型ヒントを使用してAPIパラメータの定義、リクエストボディのバリデーション、シリアル化、ドキュメンテーションなどを行います。

FastAPIのメタデータとドキュメンテーションURLの設定は、FastAPIアプリケーションのインスタンスを作成する際に行います。以下にその例を示します。

from fastapi import FastAPI

app = FastAPI(
    title="My Super Project",
    description="This is a very fancy project, with auto docs for the API and everything",
    version="2.5.0",
    docs_url="/documentation",
)

この設定により、FastAPIは自動的にAPIドキュメンテーションを生成し、指定したURL(この場合は/documentation)で提供します。このドキュメンテーションは、Swagger UIを使用して視覚的に表示され、APIの各エンドポイントとその詳細を確認することができます。

また、FastAPIはOpenAPIスキーマも自動的に生成します。このスキーマは、APIの全体的な構造と詳細をJSON形式で提供します。デフォルトでは、このスキーマは/openapi.jsonのURLで提供されますが、必要に応じて変更することも可能です。

以上がFastAPIのメタデータとドキュメンテーションURLの基本的な設定方法です。これにより、APIの開発者は手間をかけずにAPIのドキュメンテーションを提供し、ユーザーはAPIの使用方法を容易に理解することができます。

FastAPIでOpenAPIを表示する方法と無効にする方法

FastAPIは、OpenAPIスキーマを自動的に生成し、デフォルトでは/openapi.jsonのURLで提供します。このスキーマは、APIの全体的な構造と詳細をJSON形式で提供します。

OpenAPIスキーマを表示するには、以下の手順を実行します。

  1. FastAPIアプリケーションを起動します。
  2. ブラウザでhttp://localhost:8000/openapi.json(FastAPIアプリケーションがlocalhostの8000ポートで実行されている場合)にアクセスします。

これにより、OpenAPIスキーマがJSON形式で表示されます。

一方、OpenAPIスキーマの表示を無効にするには、FastAPIアプリケーションのインスタンスを作成する際に、openapi_urlパラメータをNoneに設定します。以下にその例を示します。

from fastapi import FastAPI

app = FastAPI(
    title="My Super Project",
    description="This is a very fancy project, with auto docs for the API and everything",
    version="2.5.0",
    docs_url="/documentation",
    openapi_url=None,
)

この設定により、FastAPIはOpenAPIスキーマを生成しなくなり、/openapi.jsonのURLは利用できなくなります。

以上がFastAPIでOpenAPIを表示する方法と無効にする方法です。これにより、開発者はAPIのドキュメンテーションを柔軟に制御することができます。ただし、OpenAPIスキーマを無効にすると、Swagger UIやReDocなどのドキュメンテーションツールも利用できなくなるため、注意が必要です。

変数に対する説明またはコメントの表示方法

FastAPIでは、APIのエンドポイントで使用される各変数に対して説明またはコメントを追加することができます。これにより、自動生成されるAPIドキュメンテーションに、各変数の目的や使用方法に関する詳細な情報が表示されます。

変数に説明を追加するには、FastAPIのQueryPathBodyなどの関数を使用します。これらの関数は、変数のデフォルト値とともに、変数の説明を指定することができます。以下にその例を示します。

from fastapi import FastAPI, Query

app = FastAPI()

@app.get("/items/")
async def read_items(q: str = Query(None, description="The query string")):
    return {"q": q}

この例では、read_items関数のqパラメータに対して説明を追加しています。この説明は、Swagger UIなどのドキュメンテーションツールで表示されます。

また、QueryPathBodyなどの関数は、変数のバリデーションルール(例えば、最小値、最大値、正規表現によるパターンマッチングなど)を指定するためにも使用できます。これにより、APIの使用者は、各変数がどのような値を受け入れるか、どのように使用するかを正確に理解することができます。

以上がFastAPIで変数に対する説明またはコメントの表示方法です。これにより、APIの開発者は、APIの使用者に対してより詳細な情報を提供し、APIの使用方法を容易に理解させることができます。

OpenAPIスキーマに説明を追加する方法

FastAPIは、APIのエンドポイントとそのパラメータに関する詳細なOpenAPIスキーマを自動的に生成します。しかし、このスキーマに追加の説明を追加することも可能です。これにより、APIの使用者は、APIの全体的な構造と各エンドポイントの詳細をより深く理解することができます。

OpenAPIスキーマに説明を追加するには、FastAPIのAPIRouterを使用します。APIRouterは、特定のエンドポイントの集合に対して追加のメタデータを提供するためのものです。以下にその例を示します。

from fastapi import APIRouter

router = APIRouter(
    prefix="/items",
    tags=["items"],
    responses={404: {"description": "Not found"}},
)

この例では、/itemsのプレフィクスを持つすべてのエンドポイントに対して、itemsのタグと404エラーのレスポンスの説明を追加しています。このメタデータは、生成されるOpenAPIスキーマに反映されます。

また、各エンドポイントの関数に@router.get@router.postなどのデコレータを使用して、そのエンドポイントに対する詳細な説明を追加することも可能です。以下にその例を示します。

@router.get("/",
    summary="Retrieve items",
    description="This endpoint retrieves all the items available in the system.",
)
async def read_items():
    ...

この例では、read_itemsエンドポイントに対して、概要と詳細な説明を追加しています。この説明は、Swagger UIなどのドキュメンテーションツールで表示されます。

以上がFastAPIでOpenAPIスキーマに説明を追加する方法です。これにより、APIの開発者は、APIの使用者に対してより詳細な情報を提供し、APIの使用方法を容易に理解させることができます。ただし、これらの説明は適切に管理され、常に最新の状態を反映していることが重要です。それにより、APIの使用者は最新の情報に基づいてAPIを使用することができます。

カテゴリー: 未分類

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です